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鼠径ヘルニア

「脱腸」は「鼠径ヘルニア」のこと?気になる症状をチェック!

患者様に説明する医師のイメージ画像

「脱腸(だっちょう)」と聞くと、子どもに多い病気と思われる方も多いかもしれません。
ですが、実は大人の方が発症率は高いんです。
鼠径ヘルニアは男性に多い病気で、特に高齢男性の発症率が高くなっています。

今回は、「脱腸について」気になるその症状も併せてご紹介していきたいと思います。

脱腸について

私たちが知っている「脱腸」という病気ですが、医学的には「鼠径(そけい)ヘルニア」という病気です。

足の付け根の部分を「鼠径部」と言いますが、脱腸はその足の付け根の筋肉と筋肉のすき間から腸などの臓器が飛び出した状態をいいます。
鼠径ヘルニアでは、主に小腸が飛び出すことが多いため、「脱腸」とも言われているのです。


鼠径部のイラスト

脱腸は小児から高齢者まで幅広く発症する病気です。
小児の場合は、先天的な要因で脱腸が起こることがほとんどですが、成人の場合は加齢による筋肉の衰えが主な原因です。
また、脱腸は高齢男性に多い病気で、特に50代以上の男性になると発症率は高くなります。

男性の3人に1人は生涯で1度は脱腸を発症する可能性があるとの研究報告もあり、脱腸は私たちにとって身近な病気といえますね。

脱腸の症状とチェックシート

脱腸(鼠径ヘルニア)の初期症状は、太もものつけ根「鼠径部」にできるポコッとしたふくらみがあげられます。

鼠径部のポコっとした膨らみや痛みは、本来お腹の中にあるべき腸がすき間を縫って脱出したため症状として現れています。
このふくらみは立ち上がったり、重いものを持ち上げたりとお腹に力が加わったときに出やすい傾向にあります。

一方、手で押したり横になったりすると、ふくらみは引っ込んでしまうことが多いです。
その為、症状はありながらも放置される患者さんも少なくありません。

それ以外にも脱腸の症状としては、次の内容があげられます。


このチェックリストの症状に該当する方は、鼠径ヘルニアの可能性があります。

脱腸は手術でしか根治できないため、早期診断・早期治療をお勧めします。

脱腸を放置すると…?命に危険が及ぶ状態「嵌頓(かんとん)」

脱腸は初期症状として痛みがなく、日常生活に支障がないことから、受診を先送りにしてしまいがちな方も少なくありません。

ですが、脱腸を放置しておくと、命に危険が及ぶ状態「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があり、とても危険です。

嵌頓とは、脱出した腸が詰まってしまい、お腹の中に戻らなくなる状態をいいます。
この嵌頓になると、詰まってしまった腸への血流が止まり、腸は壊死・腐ってしまいます。
そして腸に穴が開き、腸内にあった便汁などの内包物が漏れ、腹膜炎を引き起こす可能性があります。
この腹膜炎を起こしてしまうと、緊急手術が必要となり、命に危険が及ぶ場合があります。


嵌頓はいつ起こるかは分かりません。そのため鼠径ヘルニアは症状がある場合、早期に治療をすることが重要です。

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Gi外科クリニックへご相談ください

鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。

鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。

鼠径ヘルニアの症状がある方はお気軽に当院を受診ください。

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