NCDデータベース事業への
参加について

当院は、一般社団法人National Clinical Database(NCD)が実施するデータベース事業に参加しています。

この事業は、日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指すプロジェクトです。

この法人における事業を通じて、患者さんにより適切な医療を提供するための医師の適正配置が検討できるだけでなく、当科が患者さんに最善の医療を提供するための参考となる情報を得ることができます。何卒趣旨をご理解の上、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

2023年3月
 医療法人Gi Gi外科クリニック

1.NCDに登録する情報の内容

まず鼠径部に痛みがある場合に疑われる病気についてご紹介します。
鼠径部(そけいぶ)で起こる代表的な病気としてあげられるのが「鼠径(そけい)ヘルニア」です。
この鼠径ヘルニアは、本来はお腹の中にある腸などが鼠径部から皮膚のすぐ裏側まで飛び出てくる病気です。鼠径ヘルニアは、一般的に「脱腸」と呼ばれる病気です。
鼠径ヘルニアの主な症状は、鼠径部にしこりのようなやわらかい膨らみがあらわれることです。その膨らみは手で押したり横になったりすると引っ込みます。
次にあげられるのが「リンパ管炎」という病気です。
このリンパ管炎とは、細菌がリンパ管に入り込んで感染することにより起こる炎症のことを意味します。鼠径部に痛みがともなう場合は、鼠径部に元々あるリンパ節が炎症によって腫れていることが考えられます。
このリンパ管炎の主な症状は、感染した腕や脚の皮膚に鼠径部、頸部(くび)、脇の下などのリンパ節に向かって伸びる不規則な赤い線があらわれるのが特徴です。

その他、女性においては鼠径部に痛みを伴うことで分かることが多い病気『子宮内膜症』などが疑われる病気としてあげられます。

2.登録する情報の管理・結果の公表

登録する情報は、それ自体で患者さん個⼈を容易に特定することはできないものですが、患者さんに関わる重要な情報ですので厳重に管理いたします。

当科及びNCDでは登録する情報の管理にあたって、情報の取り扱いや安全管理に関する法令や取り決め(「個人情報の保護に関する法律」、「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」、「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」等)を遵守しています。

データの公表にあたっては、NCDが承認した情報のみが集計データとして公表されます。登録するデータがどなたのものであるか特定されることはありません。

3.登録の拒否や登録情報の確認

データを登録されたくない場合は、登録を拒否して頂くことができます。当科のスタッフにお伝えください。

また、登録されたご自身のデータの閲覧や削除を希望される場合も、当科のスタッフにお知らせください。なお、登録を拒否されたり、閲覧・修正を希望されたりすることで、日常の診療等において患者さんが不利益を被ることは一切ございません。

4.NCD担当者の訪問による登録データ確認への協力

データを登録されたくない場合は、登録を拒否して頂くことができます。当科のスタッフにお伝えください。

当科からNCDへ登録した情報が正しいかどうかを確認するため、NCDの担当者が患者さんのカルテや診療記録を閲覧することがあります。

当科がこの調査に協力する際は、NCDの担当者と守秘義務に関する取り決めを結び、患者さんとIDの対応表や氏名など患者さんを特定する情報を院外へ持ち出したり、口外したりすることは禁じます。

本事業への参加に関してご質問がある場合は、当科のスタッフにお伝えください。また、より詳細な情報は下記に掲載されていますので、そちらもご覧ください。
一般社団法人National Clinical Database(NCD)ホームページ