鼠径ヘルニア完全ガイド

鼠径ヘルニア

下腹部の膨らみ「それ、放置すると危険かも?」【専門医が解説します!】


当院にもよくあるご相談で
「下腹部がぽこっと膨らんできた…」「ズボンを履いたときに気づいた」「お風呂で鏡を見ていたら片側だけ膨らんでいる」
そんな「下腹部の膨らみ」を自覚する方は少なくありません。
特に中高年男性に多く見られる症状で、「痛みがないから大丈夫」と思って放置してしまうケースもあります。

今回は「下腹部の膨らみ「それ、放置すると危険かも?」【専門医が解説します!】」をテーマに解説します!

鼠径ヘルニアはどんな人に多い?年齢・性別・体型別の傾向


鼠径ヘルニアは小児から高齢者まで幅広く発症します。
小児の場合は先天的な要因で脱腸が起こることがほとんどですが、成人の場合は加齢による筋肉の衰えが主な原因で、40歳以上の男性でより多く発症します。

40代以降の男性で、立ち仕事や力仕事をしている方、あるいは過去に重い荷物を扱う仕事をしていた方は特に注意が必要です。
また、太り気味や急な体重の変動、筋力の低下がある方も、下腹部に異変が出やすくなります。

参照元:Inguinal Hernia(National Institutes of Health)


「痛くない膨らみ」でも油断禁物?

「痛みがない=安心」とは限りません。
中には病気の初期症状として膨らみが出る場合があり、早めの診断が重要です。

以下のような症状に心当たりがある方は、専門医に早めに相談してみましょう。


下腹部の膨らみの考えられる主な原因5つ

① 鼠径ヘルニア(脱腸)|40代以降の男性に多い

下腹部の膨らみの最も多い原因のひとつが「鼠径ヘルニア」、別名「脱腸」です。
腹圧がかかることで、腸の一部が腹壁から飛び出してしまう病気で、最初は小さな膨らみから始まります。
放置すると腸が締め付けられ、命に関わる「嵌頓(かんとん)」という状態になることもあるので、早期受診・早期治療が大切です。

② 身体の脂肪の偏り|体重増加や体型の変化

加齢とともに代謝が落ちて、体重増加や体型の変化で内臓脂肪や皮下脂肪が偏ってつくことで、左右差のある膨らみに見えることもあります。
肥満傾向の方はこの可能性も考えられますが、見た目だけでは判断できません。
気になる方は早めに専門医に相談してみましょう。

③ リンパ節の腫れ|感染症や炎症の可能性

足の感染症や陰部周辺の炎症が原因で、鼠径部のリンパ節が腫れることがあります。
通常は痛みや熱感を伴うことが多いですが、無症状の場合もあるため注意が必要です。

④ 皮下の腫瘍|良性・悪性の見分け方

脂肪腫などの良性腫瘍の可能性もありますが、まれに悪性腫瘍のケースもあります。
膨らみが硬かったり、どんどん大きくなる場合は要注意です。

⑤ 内臓の下垂|便秘や筋力低下が原因

慢性的な便秘や運動不足で腹圧が常にかかっていると、腸や膀胱などの内臓が下がってきて、膨らみとなって現れることもあります。

受診の目安と診療科の選び方


これらの気になる症状がある人はどんな時に何科の病院へ行くべきか迷いますね。

  • 下腹部の膨らみが引っ込まない
  • 咳や立ち上がり動作で膨らみが大きくなる
  • 膨らみに痛みや違和感がある
  • 膨らみが徐々に大きくなっている

これらの症状がある場合は、放置せずに早めの受診をおすすめします。

参照元:Inguinal hernia - Symptoms & causes - Mayo Clinic


膨らみの位置や性質によって適した診療科は異なりますが、「下腹部の膨らみ」であればまずは外科、特に鼠径ヘルニアに詳しい外科専門医を受診するのが安心です。
必要に応じて他科への紹介も受けられますので、気になる方はまず受診をおすすめします。

まとめ|早期発見が安心への第一歩

下腹部の膨らみは、「ただの脂肪」や「年齢のせい」では済まされないことがあります。
中でも鼠径ヘルニアは進行すると命に関わることもあるため、早期診断・早期治療が大切です。「あれ?」と思った時が、受診のベストタイミングです。
気になる下腹部の膨らみは、専門の医師に相談してみましょう。

今回は「下腹部の膨らみ「それ、放置すると危険かも?」【専門医が解説します!】」をテーマに解説しました。

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専門の外科医が丁寧に対応いたします。

※この記事は「下腹部 膨らみ」のキーワードでの検索ニーズに応えるため、医師監修のもと作成しています。

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この記事を監修した人


日本外科学会専門医/日本外科学会指導医/日本消化器外科学会認定医/日本ヘルニア学会鼠径部ヘルニア習得医
年間1000人以上の鼠径ヘルニア手術を担当および監修。安全で体へのダメージや再発が非常に少ない術式〈単孔式腹腔鏡下鼠径(そけい)ヘルニア根治術(SILS-TEP法)〉を行う日本有数のドクター。
外科医向けの鼠径ヘルニア手術の教科書を多数執筆する他、主な著書に『1日で治せる 鼠径ヘルニア読本』 合同出版/2024年2月刊/『ヘルニアの外科』(共著) 南江堂/2024年10月刊などがある。

Gi外科クリニック理事長・医師 池田 義博

Gi外科クリニックへご相談ください

鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。

鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。

鼠径ヘルニアの症状がある方はお気軽に当院を受診ください。

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また受診はためらうけど症状が気になる方のための無料相談窓口も設けています。
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