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鼠径ヘルニア

嵌頓(かんとん)について、危険な状態になるまでの時間は?


こんにちは!Gi外科クリニックです。

鼠径ヘルニアをそのままにしておくと、症状が悪化し、日常生活に支障をきたすだけでなく、「嵌頓(かんとん)」という危険な状態になることがあります。
嵌頓とは、腸が筋肉の隙間から飛び出したまま戻れなくなり、締め付けられてしまう状態です。
これが長時間(通常12時間以上)続くと、腸への血流が途絶えてしまい、最悪の場合、腸が壊死してしまう恐れがあります。


今日のテーマは、「嵌頓(かんとん)について、危険な状態になるまでの時間は?」わかりやすく解説したいと思います。

鼠径ヘルニアとは?


鼠径ヘルニア(脱腸)とは、足の付け根あたり(鼠径部)の筋膜が薄くなってしまった部分から腸などの内臓物がはみ出てしまう症状のことです。

鼠径ヘルニアは小児から高齢者まで幅広く発症します。小児の場合は先天的な要因で脱腸が起こることがほとんどです。
一方で成人の場合は加齢による筋肉の衰えが主な原因で40歳以上の男性で多く発症します。

嵌頓(かんとん)について


嵌頓鼠径ヘルニアについて説明します。
嵌頓鼠径ヘルニアとは、腹部の臓器が腹壁の弱い部分を通り抜けてはまり込んでしまい、そのまま戻らなくなる状態を指します。
この状態は、腸などの組織が閉じ込められ、血流が遮断される恐れがあり、非常に危険です。
特に、痛みや赤み、発熱、急速な心拍数の上昇、吐き気や嘔吐などの症状が現れた場合は、緊急対応が必要になることがあります。
嵌頓鼠径ヘルニアの治療は通常、緊急手術によって行われます。
この状態を放置すると、組織の壊死やその他の深刻な合併症を引き起こす可能性があり、命の危険を伴うことから、症状が現れたらすぐに専門医の診断を受けることが大切です。

嵌頓の危険性


嵌頓が起こると、腸が締め付けられ、血流が止まります。  
その結果、以下のような深刻な状態に進行します。  

  • 危険性①血流障害 → 腸が腐る(壊死)
  • 危険性②腸閉塞 → 腹部膨満、嘔吐
  • 危険性③最悪の場合、腹膜炎や誤嚥性肺炎に進行し、命の危険も!

特に血流障害が6時間以上続くと腸が壊死する可能性が高まるため、できるだけ早く治療する必要があります。

こんな症状が出たらすぐに救急車を!  

鼠径ヘルニアの脱出した腸が「戻らない」「すごく痛い」 という症状が出たら、以下の点をチェックしてください。

  • 休んでも腫れが引かない
  • 激しい腹痛が続く
  • 吐き気や嘔吐がある
  • お腹が張って苦しい

これらの症状があれば、すぐに救急車を呼び、外科手術ができる病院へ行きましょう!

病院に運ばれた後の流れ


  • 医師による診察→手で戻せるか試みる  
  • 戻せなかった場合→ 緊急手術で壊死した腸を切除  
  • CT検査で腸の状態を確認  
  • 手術が必要な場合→1~2週間の入院  

「様子を見よう…」と考えるのは危険!

嵌頓を長時間放置すると、壊死した腸が破れて腹膜炎を起こすリスクがあり、命に関わる可能性もあります。

鼠経ヘルニアの治療について詳しく知りたい方はコチラ


まとめ

鼠径ヘルニアが脱出した腸が「戻らない」「すごく痛い」ときは、すぐに救急車を呼びましょう!  

  • 嵌頓が進行すると腸閉塞や腸壊死になり、手術が必要になる  
  • 早めの処置が生死を分けることもあるため、自己判断せずすぐに病院へ  

鼠径ヘルニアを放置している方は、症状が軽いうちに手術を受けるのも選択肢のひとつです。  
いざという時に慌てないためにも、ぜひこの知識を覚えておいてください!

今回は「嵌頓(かんとん)について、危険な状態になるまでの時間は?」について解説しました。

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鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。

鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。

鼠径ヘルニアの症状がある方はお気軽に当院を受診ください。

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