鼠径ヘルニア完全ガイド

鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアの症状とは?足の付け根の違和感から緊急サインまで解説【2026年最新版】

鼠径ヘルニア(脱腸)と診断された方が、まず確認すべき症状
病院やクリニックで
「鼠径ヘルニア(脱腸)ですね」
と言われたあと、

・この症状は軽いのか
・今すぐ治療が必要なのか
・様子を見ても大丈夫なのか

こうした疑問を感じて、
「鼠径ヘルニア 症状」と検索される方が多くいらっしゃいます。

ここでは、診断後に確認すべき症状のポイントを整理します


このページでわかること
・鼠径(そけい)ヘルニアって何?
・どんな症状が出るの?見逃してはいけないサインとは?
・「これって鼠径ヘルニア?」と感じたら、どうしたらいい?
・放っておくとどうなる?手術は必要?
・自分でできるチェック方法も紹介

改めて確認|鼠径ヘルニアとはどんな病気?


鼠径ヘルニアは、いわゆる「脱腸(だっちょう)」のことです。おなかの中の腸などが、足のつけ根のすき間から外に飛び出してしまう状態です。

見た目では、足のつけ根に「ぷくっ」とふくらみができます。40代以上の男性に多いですが、女性や若い方にも起こることがあります。

多くの場合、
・立ったときにふくらみが出る
・横になると引っ込む
といった症状が見られますが、
初期には痛みがほとんどないことも少なくありません。

そのため、
「大したことはない」
「もう少し様子を見よう」
と判断されがちですが、
自然に治ることはなく、進行する病気です。

参照元:Inguinal Hernia(National Institutes of Health)

鼠径ヘルニア(脱腸)の主な症状

鼠径ヘルニア(脱腸)の一般的な症状には、次のようなものがあります。

この症状は様子見でいい?注意が必要なサイン

かかりつけのクリニックや病院で
「鼠径ヘルニア(脱腸)ですね。今のところ様子見で大丈夫でしょう」
と言われた方も多いかと思います。

ただし、鼠径ヘルニアの症状には
「すぐに治療が必要な状態」と
「経過を見られる状態」があり、
その見極めがとても重要です。


【比較的、緊急性が低いことが多い症状】
・押すとふくらみが戻る
・横になると自然に引っ込む
・痛みはなく、違和感や重だるさ程度

【注意が必要な症状】
・ふくらみが硬くなり、押しても戻らない
・痛みが強くなってきた
・吐き気やお腹の張りを感じる

これらの症状がある場合は、
「様子見」と言われていても、
早めに専門医へ相談することが大切です。

放置の危険性:嵌頓(かんとん)
参照元:Inguinal hernia - Symptoms & causes

飛び出した腸が戻らなくなると「嵌頓」と呼ばれる状態になります。
血流が止まり、腸が腐ってしまうこともあり、緊急手術が必要になります。


嵌頓のサインは次の通りです。

  • ふくらみが固くなり、押しても戻らない
  • 強い痛みが出てきた
  • 吐き気・嘔吐がある
  • 熱が出る
  • 便やガスが出ない
  • ふくらみの色が赤や紫に変わる

このような症状が出た場合は、迷わず救急外来を受診してください。

自分でできるチェック方法

次の項目に当てはまるものに✔してください。

  • 足の付け根にふくらみがある
  • 立つ・咳をする・力むとふくらみが大きくなる
  • 横になるとふくらみが消える
  • 押し込んで戻している
  • 夕方になるとふくらみが大きくなる
  • 違和感や重だるさを感じる
  • 痛みはないが、繰り返し出てくる
  • 痛みや吐き気を伴うことがある

ひとつでも当てはまる場合、鼠径ヘルニア(脱腸)の可能性があります。


治療は日帰りで可能です

「手術」と聞くと入院や長い休養を想像される方も多いですが、現在は 日帰り手術 が主流です。
最新の腹腔鏡手術(SILS-TEP)は、傷が小さく、翌日から普段通りの生活に戻れる方がほとんどです。

  • 入院不要
  • 傷あとが小さい
  • 翌日から仕事・日常生活が可能

まとめ

鼠径ヘルニア(脱腸)は「命に直結しないから」と放置している方が多いですが、嵌頓を起こせば一気に命に関わる状態になります。

「ふくらみを押し込むクセがある」「違和感があるけど我慢している」という方は、早めに専門クリニックへ相談してください。
今は日帰りで治療が可能です。放置せず、安心して生活を続けるために、一度診察を受けましょう。

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気になる症状がある方は、お気軽にGi外科クリニックまでご相談ください。
専門の外科医が丁寧に対応いたします。

※この記事は「鼠径ヘルニア 症状」のキーワードでの検索ニーズに応えるため、医師監修のもと作成しています。

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この記事を監修した人


日本外科学会専門医/日本外科学会指導医/日本消化器外科学会認定医/日本ヘルニア学会鼠径部ヘルニア習得医
年間1000人以上の鼠径ヘルニア手術を担当および監修。安全で体へのダメージや再発が非常に少ない術式〈単孔式腹腔鏡下鼠径(そけい)ヘルニア根治術(SILS-TEP法)〉を行う日本有数のドクター。
外科医向けの鼠径ヘルニア手術の教科書を多数執筆する他、主な著書に『1日で治せる 鼠径ヘルニア読本』 合同出版/2024年2月刊/『ヘルニアの外科』(共著) 南江堂/2024年10月刊などがある。

Gi外科クリニック理事長・医師 池田 義博

Gi外科クリニックへご相談ください

鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。

鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。

鼠径ヘルニアの症状がある方はお気軽に当院を受診ください。

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また受診はためらうけど症状が気になる方のための無料相談窓口も設けています。
無料相談窓口では、鼠径ヘルニアに詳しい当院の看護師がご対応致します。

気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

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