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鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニア(脱腸)の手術|身体への負担が少ないSILS-TEP法って?

鼠径部を抑えているイメージ画像

鼠径ヘルニアとは、別名、「脱腸」とも呼ばれる病気です。
足の付け根の部分を「鼠径部」と言いますが、鼠径部の筋肉と筋肉のすき間から腸などが飛び出した状態をいいます。
主な症状として足の付け根の膨らみや痛みが挙げられます。
鼠径ヘルニア(脱腸)は、手術でしか治療することはできません。

では、鼠径ヘルニアの唯一の治療である手術について、どのような手術方法があるのでしょうか?

今回は、「鼠径ヘルニアの手術」についてご紹介していきたいと思います。

鼠径ヘルニアの手術

冒頭でもご紹介しましたが、鼠経ヘルニアの治療は手術でしかできません。
ヘルニアバンドやヘルニア体操といったものもありますが、対症療法でしかなく、鼠経ヘルニアを治すことは困難です。

鼠径ヘルニアの手術は、筋肉と筋肉のすき間から脱出した腸をお腹に戻す手術のこと。
脱出した腸をお腹に戻した後、医療用のメッシュで脱出口(原因となる筋肉のすき間)を覆います。


医療用のメッシュは長年手術で使用実績があり、安全性が確立されたポリプロピレンという材質でできています。
赤ちゃんのおむつや医療用の衣料などにも使用されている素材で、高い安全性が確認されています。

鼠径ヘルニアの手術方法

鼠径ヘルニアの手術は、大きく分けて2種類あります。
1つ目は、鼠径部を切開して行う鼠径部切開法
2つ目は、腹腔内に腹腔鏡(内視鏡)を挿入する腹腔鏡(内視鏡)手術

鼠径部切開法は昔から行われてきたスタンダードな手術方法と言えます。
ふくらみの少し上あたりを5cmほど切開して、直接患部を見て手術を行います。

一方、腹腔鏡手術はより、手術の傷跡を小さく、身体への負担を少なくすることを目的に考えられた新しい手術方法です。
より、小さな切開箇所から、内視鏡と器械を挿入して手術を行います。


腹腔鏡手術にも種類があるので、次の段落ではより詳しく解説していきたいと思います。

身体への負担が少ない鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術「SILS-TEP法」

まず、腹腔鏡とは、お腹を切開して小さい穴を開け、その穴から筒状の器具を通じてカメラや鉗子、電気メスなどを挿入し、カメラで捉えた映像をモニターに映し出して手術を進める方法のことです。
腹腔鏡はモニターに映った患部を見ながら鉗子や電気メスを遠隔で駆使するため、従来のメスで直接患部を切る開腹術と異なった手技です。

この腹腔鏡を用いた鼠径ヘルニアの手術ですが、大きく分けて2種類の方法があります。

1つ目はお腹の中(腹腔内)に入り、内臓を包む膜「腹膜」を開けて腹壁を修復する方法「TAPP(タップ)法」です。
研究報告では、腹腔鏡を用いた鼠径ヘルニアの手術の約75%はこの方法とされています。

2つ目は腹腔内には入らず、腹腔外で腹壁を修復する方法「TEP(テップ)法」です。


腹腔鏡を用いた鼠径ヘルニアの手術は、従来の切開法と比較して傷口が小さく済み、傷跡が残りづらいといったメリットがあります。
また身体へのダメージが少ないこと(低侵襲性)から早期の社会復帰が可能と言われています。

当院でも、前述で紹介した、腹腔鏡を用いた手術を採用していますが、より安全でより身体への負担が少ない術式を検討し、通常の腹腔鏡法をもう一段階進化させました。

それが、「単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(SILS-TEP法)」です。


当院で行う、鼠径ヘルニアの腹腔鏡を用いた手術では、おへそを2cm程度切開し、その切開したおへそから内視鏡等を入れ、治療を行っていきます。
手術を行うための傷口は、おへその1か所のみなので、手術後の傷跡も残りにくいです。
当然ながら、身体に対しても低侵襲で優しい手術となっていますのでご安心ください。

さらに当院では、帰りによる手術を行なっているので、手術当日に来院されて、当日のうちに帰宅することが可能です。


こちらが手術日当日のスケジュールですが、例えば朝8時に来院された患者さんは、昼の12時には帰宅されます。
また、術後にお家で何かあった時が不安と感じると思いますが、24時間対応できる緊急連絡先をお渡ししていますのでご安心ください。

Gi外科クリニックへご相談ください

鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。

鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。

鼠径ヘルニアの症状がある方はお気軽に当院を受診ください。

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また受診はためらうけど症状が気になる方のための無料相談窓口も設けています。
無料相談窓口では、鼠径ヘルニアに詳しい当院の看護師がご対応致します。

気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

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