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鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアの腹腔鏡での手術をわかりやすく解説!

手術中の医師・看護師の様子

鼠径ヘルニア(脱腸)という病気は、手術でしか治療できません。

では鼠径ヘルニアの唯一の治療である手術について、どのような手術の方法があるのでしょうか?

この記事では「鼠径ヘルニアの手術」、なかでも「腹腔鏡を用いた手術」についてご紹介していきます。

鼠径ヘルニアの手術

鼠径ヘルニアの手術は、鼠径部に腹膜を通じて脱出した腸をお腹の正常な場所に戻し、再発を防ぐための処置を行う手術です。

鼠径ヘルニアの手術では、鼠径部の脱出した腸をお腹に戻した後、医療用のメッシュで脱出口(腸が脱出する原因となる筋肉のすき間)を覆います。


医療用のメッシュは長年手術で使用実績があり安全性が確立されたポリプロピレンという材質でできています。

この鼠径ヘルニアの手術ですが、手術の方法(術式)は2つの方法に分けられます。

一つは鼠径部を5~6cm切開をする鼠径部切開法で、もう一つは腹腔鏡を用いる腹腔鏡法です。腹腔鏡法は、手術による身体へのダメージが少ないため、早期の社会復帰が可能と言われています。

鼠径ヘルニアの腹腔鏡を用いた手術

ここからは、鼠径ヘルニアの腹腔鏡法を用いた手術についてご紹介していきます。

まず「腹腔鏡とは何か」についてご紹介すると、腹腔鏡とはお腹を切開して小さい穴を開け、その穴から筒状の器具を通じてカメラや鉗子、電気メスなどを挿入し、カメラで捉えた映像をモニターに映し出して手術を進める方法をさします。

腹腔鏡はモニターに映った患部を見ながら鉗子や電気メスを遠隔で駆使するため、従来のメスで直接患部を切る開腹術と異なった手技です。

この腹腔鏡を用いた鼠径ヘルニアの手術ですが、大きく分けて2種類の方法があります。

一つ目はお腹の中(腹腔内)に入り、内臓を包む膜「腹膜」を開けて腹壁を修復する方法「TAPP(タップ)法」です。研究報告では、腹腔鏡を用いた鼠径ヘルニアの手術の約75%はこの方法とされています。

二つ目は腹腔内には入らず、腹腔外で腹壁を修復する方法「TEP(テップ)法」です。


腹腔鏡を用いた鼠径ヘルニアの手術は、従来の切開法と比較して傷口が小さく済み、傷跡が残りづらいといったメリットがあります。また体へのダメージが少ないこと(低侵襲性)から早期の社会復帰が可能と言われています。

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鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。

鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。

鼠径ヘルニアの症状がある方はお気軽に当院を受診ください。

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