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鼠径ヘルニア

農業で鼠径ヘルニアを予防!収穫時の重労働への対策


こんにちは!
鼠径(そけい)ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」です。

当院では日々、鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術を行っています。
男性の3人に1人は一生涯で一度は鼠径ヘルニア(脱腸)を発症する可能性があるとの研究報告もあり、私たちにとって身近な病気といえるでしょう。

今回は、「農業で鼠径ヘルニアを予防!収穫時の重労働への対策」についてご紹介します。

農業従事者は、日々の農作業において重労働を行うことが多く、その中でも収穫作業は特に体に負担をかけます。
このような重労働が続くと、足の付け根にある筋膜に負担がかかり、内臓が飛び出してしまう鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)のリスクが高まります。
今回は、農業従事者が鼠径ヘルニアにかかりやすい理由と、予防のための対策について解説します。

鼠径ヘルニアとは?


鼠径ヘルニアは、腹部の筋肉や筋膜が弱くなり、内臓が足の付け根の部分(鼠径部)から飛び出してしまう病気です。
特に、男性に多く見られます。
症状としては、鼠径部にふくらみができ、重いものを持ち上げたり、長時間立っていたりすると痛みが増します。
最初は軽い痛みや違和感から始まりますが、放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたすこともあります。

農業と鼠径ヘルニアの関係

農業では、重い物を持ち運ぶ作業や長時間同じ姿勢で作業をすることが多く、それが鼠径ヘルニアを引き起こす原因となります。
特に、収穫期には、以下のような要因が鼠径ヘルニアの発症リスクを高めます。

  • 重い収穫物の運搬: 農業では、野菜や果物の収穫時に重いコンテナや袋を持ち運ぶことが多く、これが腹圧を高め、鼠径ヘルニアのリスクを高めます。特に急な動作や持ち上げる動作が繰り返されることで、鼠径部への負担が増します。
  • 長時間の作業: 収穫期には、朝早くから夕方遅くまで働くことがあり、長時間の作業が続くと筋肉が疲労しやすくなり、鼠径部の筋肉や筋膜が弱まります。疲れが溜まると、筋肉がしっかりと体を支えられなくなり、内臓が飛び出してしまうことがあります。
  • 頻繁な前屈み姿勢: 畑での収穫作業は、前屈みになって作物を摘むことが多く、この姿勢は腹部に強い圧力をかけます。長時間同じ姿勢を取ることで、腹圧が上がり、鼠径ヘルニアの発症リスクが増します。

鼠径ヘルニアを予防するための対策

  • 正しい持ち上げ方を学ぶ: 重い物を持ち上げる際は、腰や背中に負担をかけないよう、膝を曲げて持ち上げることが大切です。正しい姿勢で作業を行うことで、腹圧を抑え、鼠径部への負担を軽減できます。
  • 適度な休息を取る: 長時間の作業は体に大きな負担をかけます。特に収穫期には、こまめに休憩を取り、筋肉が疲れないようにしましょう。また、休憩時には、足を伸ばしてリラックスする姿勢を心がけることで、鼠径部への負担を減らすことができます。

まとめ

農業に従事する方にとって、鼠径ヘルニアは特に注意が必要な病気です。
収穫期などの重労働が続く時期は、腹部に負担がかかりやすいため、日頃から筋肉を鍛え、正しい姿勢で作業を行うことが大切です。
もし鼠径部にふくらみや痛みを感じたら、早めに医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。

この記事では、「農業で鼠径ヘルニアを予防!収穫時の重労働への対策」についてご紹介しました。

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鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。

鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。

鼠径ヘルニアの症状がある方はお気軽に当院を受診ください。

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