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鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニア(脱腸)の予防方法とは?


こんにちは!
鼠径(そけい)ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」です。

当院では日々、鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術を行っています。
男性の3人に1人は一生涯で一度は鼠径ヘルニア(脱腸)を発症する可能性があるとの研究報告もあり、私たちにとって身近な病気といえるでしょう。

今回は、「鼠径ヘルニア(脱腸)の予防方法とは?」についてご紹介します。

鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)は、お腹の一部が鼠径部(そけいぶ)、つまり足の付け根の部分から飛び出してしまう状態のことを指します。
実は、鼠径ヘルニアには「確実な予防法」は医学的に確立されていません。
これは意外に思う方も多いかもしれませんが、現在の医療では「これをすれば必ず防げる」という方法は存在しないのです。

鼠径ヘルニアとは?


鼠径ヘルニアは、腹部の筋肉が弱くなり、内臓がその隙間から出てしまう状態です。
特に、重いものを持ち上げることや、強い力を入れる運動が原因で発生しやすいです。
自然には治らないため、多くの場合は手術が必要になります。

肥満・喫煙は鼠経ヘルニアのリスク因子


「確実な予防法」はないとご紹介しましたが、鼠径ヘルニアにならないようできることはあるのでしょうか?
実は、肥満や喫煙が鼠径ヘルニアの原因の一つになるといわれています。

  • 肥満になるとお腹に脂肪がたまり、お腹の中の圧力(腹圧)が高くなります。これが鼠径部の弱いところに負担をかけて、ヘルニアが起こりやすくなるのです。
  • 喫煙は、組織の回復を遅らせたり、体の結合組織を弱くしたりするため、結果的にヘルニアの発症リスクを高めます。

つまり、内臓脂肪を減らすこと、禁煙することは、はっきりとした予防法ではなくても、鼠径ヘルニアに「なりにくくする可能性のある習慣」としてとても大切です。

ヘルニアバンドって効果あるの?

市販の「ヘルニアバンド」を使えば予防になるのでは?と考える方もいます。
しかしこれはあくまでも一時的に症状を和らげるための道具であり、対症療法でしかありません。
治療でも予防でもないのです。

特に、寝たきりなど体を動かせない人に使う場合が中心で、健康な人が「予防のため」に使うものではないのです。

筋トレすれば予防できる?


「お腹の筋肉を鍛えれば、鼠径ヘルニアを防げるのでは?」と考える方もいますが、これは医学的には正しくありません。

鼠径部には、筋肉や腱の組織がもともと薄い“弱点”のような部分があり、どんなに筋トレをしてもこの弱い部分を完全に補強することはできません。
つまり、筋肉を鍛えても、ヘルニアの発症を確実に防ぐことはできないのです。

まとめ

鼠径ヘルニアは完全に予防することが難しい病気です。
ですが、内臓脂肪を減らすことや禁煙といった基本的な生活習慣の改善は、体への負担を減らし、間接的にヘルニアの発症を遠ざける助けになります。
「予防のためにできること」を意識しながら、自分の体をいたわることが大切です。
そして、もし足のつけ根にふくらみや違和感を感じたら、早めに専門の医師に相談しましょう。
早期発見・早期治療が、健康な生活を守る第一歩になります。

この記事では、「鼠径ヘルニア(脱腸)の予防方法とは?」についてご紹介しました。

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鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。

鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。

鼠径ヘルニアの症状がある方はお気軽に当院を受診ください。

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