食物アレルギーについて知ろう!アレルギーのメカニズムとアレルゲン
こんにちは、管理栄養士の尾上です。
大人から子どもまで、3人に1人は持っていると言われているアレルギーですが、その症状は実に様々です。
食べ物が原因のアレルギーを食物アレルギーと言いますが、症状が出たら食べたものを書き出してみたり、食品表示を確認したり、必要に応じて病院の受診をおすすめします。
今回はそんな「食物アレルギー」について解説していきたいと思います。
食物アレルギーのメカニズム
アレルギーとは自己免疫の過剰反応のこと。
私たちの身体には、免疫という仕組みが備わっていますが、この免疫が過剰に反応してしまうのがアレルギーです。
本来は身体を守る仕組みなのですが、自分自身を傷つけてしまう状態のことです。
アレルギーの原因物質をアレルゲンといい、どんなものがアレルゲンになるか、症状などは人によって様々。
その中でも食物アレルギーは、体内にアレルゲンが侵入してから症状が出るまで短時間である、即時型アレルギーと言われているものです。
アレルゲンが体内に侵入すると、IgEというタンパク質が作られ、アレルゲンを退治しようとします。
このIgEが食べ物から摂取したアレルゲンと接触することで、アレルギー反応が現れます。
人によって免疫反応に違いがあるので、たまごに対するIgEを多く作る人、牛乳に対するIgEを多く作る人など様々。
いろいろなアレルギーの人がいるのはこの反応の違いが決めてなんですね。
アレルギー体質の人は遺伝的にこのIgEが作られやすいと言われています。
アレルゲンとなる対象品目は27種類
アレルギー表示の対象品目は27種類です
中でも、症例数が多い7品目については食品表示は義務化されています。
【表示義務 7品目】
卵、乳、小麦、落花生(ピーナッツ)、エビ、そば、カニ
【表示推奨 20品目】
いくら、キウイ、くるみ、大豆、バナナ、山芋、カシューナッツ、もも、ごま、さば、鮭、イカ、鶏肉、りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、牛肉、ゼラチン、豚肉
アレルギーは症状によっては命にかかわることも。
食後、皮膚が赤くなったり、湿疹などのアレルギーの症状がある場合は、自分がどんなアレルゲンに反応しているか、1度病院で検査してもらうことをおすすめします。
今回は「食物アレルギー」について解説しました。
カテゴリ:栄養学