栄養学
甘味と酸味でエネルギー補給!梨の栄養について
こんにちは、管理栄養士の尾上です。
毎年、多くの品種が流通する梨ですが、一般的に、皮が褐色のものを赤梨、黄緑色のものを青梨と呼びます。
独特のザラザラとした食感は食物繊維のかたまり。
すっきりとした酸味には疲労回復効果が、やさしい甘味には抗炎症作用も。
今回はそんな「梨」について解説していきたいと思います。
梨の栄養について
梨は、ビタミンやミネラルはあまり多くはありませんが、すっきりとした酸味、アスパラギン酸を含みます。
アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、疲労回復効果があると言われています。
やさしい甘味は糖アルコールの一種、ソルビトール。
のどの炎症を抑えたり、便秘解消にも効果があると言われています。
秋は、梨をしっかり食べてエネルギーを補給しましょう!
果肉のザラザラとした食感は石細胞
梨独特のザラザラとした食感。
石細胞という食物繊維のかたまりです。
リグニンとペンザトンという成分で、いずれも不溶性食物繊維といって水に溶けにくい性質の食物繊維です。
不溶性食物繊維は、腸内で便のかさを増やし、腸を刺激して排便を促す働きがあるので、便秘解消に期待できます。
秋は食欲の秋。
梨は低カロリーな果物で、すっきりしとした味わいでたくさん食べられそうですが、身体を冷やす性質があるとされているので、食べ過ぎには注意です。
今回は「梨」について解説しました。
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