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鼠径ヘルニア

Nuck管水腫:女性特有の鼠径ヘルニアとその治療


こんにちは!
鼠径(そけい)ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」です。

当院では日々、鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術を行っています。
男性の3人に1人は一生涯で一度は鼠径ヘルニア(脱腸)を発症する可能性があるとの研究報告もあり、私たちにとって身近な病気といえるでしょう。

今回は、「Nuck管水腫:女性特有の鼠径ヘルニアとその治療」についてご紹介します。

Nuck管水腫は、女性における鼠径ヘルニアの稀な形態で、Nuckの管(女性の鼠径管に存在する組織)に液体が溜まることで発生します。
通常、Nuckの管は出生前に閉じるべきですが、完全に閉じない場合、この部分に液体が溜まって水腫を形成することがあります。
この状態は、男性の精巣膜水腫に相当するもので、主に小さな女の子や若い女性に見られます。

Nuck管水腫の症状

Nuck管水腫の主な症状は、鼠径部に膨らみや腫れが見られることです。
この膨らみは、立っているときや圧力がかかったときにより顕著になることがあり、横になると軽減することがあります。
痛みは通常は伴いませんが、場合によっては不快感を感じることがあります。

Nuck管水腫の診断と治療

Nuck管水腫の診断は、典型的には臨床的な評価と超音波検査によって行われます。
超音波検査は、液体の腫れを明確に示し、他の可能性のある状態と区別するのに役立ちます。
治療に関しては、水腫が小さく症状が少ない場合は、経過観察が選択されることがあります。
しかし、腫れが大きい場合や症状が持続する場合は、外科的な手術によって液体を除去し、Nuckの管を閉じることが推奨されます。

Nuck管水腫と鼠径ヘルニア

Nuck管水腫は、一般的な鼠径ヘルニアとは異なりますが、鼠径部に膨らみを引き起こすという共通点があります。
そのため、鼠径ヘルニアと誤診されることがあります。正しい診断と治療を受けるためには、経験豊富な医師に相談することが重要です。

患者様へのアドバイス

鼠径部に膨らみや腫れを感じた場合は、自己診断をせずに専門医に相談してください。
Nuck管水腫は比較的稀な状態ですが、適切な診断と治療によって完全に治癒することが可能です。

まとめ

この記事では、「Nuck管水腫:女性特有の鼠径ヘルニアとその治療」についてご紹介しました。

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鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。

鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。

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