鼠径ヘルニア完全ガイド

鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニア(脱腸)の原因とは?「自分の生活が悪かったの?」と不安になった方へ

患者様に鼠径ヘルニアの説明する医師のイメージ図

病院や医師から
「鼠径ヘルニア(脱腸)ですね」
と言われたあと、
・原因って何なんだろう?
・自分の生活や仕事が悪かったのかな?
・重い物を持ったせい?
・放っておいても大丈夫なの?

そんな疑問を持って、このページにたどり着いた方も多いと思います。

結論からお伝えすると、
鼠径ヘルニア(脱腸)の原因は、多くの方が想像しているような
「生活習慣のせい」「自分の不注意」ではありません。


この記事では、
鼠径ヘルニア専門クリニックの立場から、
・なぜ鼠径ヘルニアが起こるのか
・なぜ今になって症状が出てきたのか
・生活や仕事は本当に関係あるのか
・原因がわかったあと、どう考えればよいのか

を、できるだけわかりやすく解説します。

鼠径ヘルニア(脱腸)の原因は「自分の生活習慣」ではありません


「重い物を持つ仕事をしているから」
「運動をしていたから」
「お腹に力を入れたから」

このように考えて、自分を責めてしまう方は少なくありません。

しかし、医学的に見ると、
鼠径ヘルニア(脱腸)の本当の原因は別のところにあります。

本当の原因は「もともとの体の構造」と「年齢」

鼠径ヘルニア(脱腸)は、
お腹の中と足の付け根をつなぐ「鼠径部」という場所が
もともと弱い構造をしている ことが大きく関係しています。

さらに年齢を重ねることで、
・筋肉や筋膜が少しずつ弱くなる
・若いころは保たれていた部分が、徐々に支えきれなくなる

こうした変化が積み重なり、
あるタイミングで症状として表に出てきます。

つまり、

「生活が悪かったから起きた病気」
ではなく、
「体の構造と年齢によって起こる病気」

と考えていただくのが正確です。
◾️関連記事
鼠径ヘルニア(脱腸)とは?

鼠径ヘルニア(脱腸)
参照元:Inguinal Hernia(National Institutes of Health)

なぜ「今」になって鼠径ヘルニアが出てきたのか?


多くの方が、こう感じています。

・若いころは何ともなかった
・昔から同じ生活をしている
・急に悪いことをした覚えはない

それでも鼠径ヘルニア(脱腸)は、ある日ふと気づく形で現れます。

これは、急に悪くなったわけではありません。

少しずつ進んでいた「見えない変化」

鼠径部の弱りは、
何年、何十年という時間をかけて、
少しずつ進んでいきます。

例えるなら、
古くなったゴムや布が、
ある日ふと裂けてしまうようなもの

外からは見えませんが、
中では少しずつ変化が起きていたのです。

「腹圧」は原因ではなく、きっかけです

鼠径ヘルニアの説明で
「腹圧(お腹にかかる力)」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。


確かに、


・重い物を持った
・咳やいきみをした

・立ち仕事が続いた
といった場面で、症状に気づくことはあります。


しかし、これは 原因ではありません。
原因ときっかけは違います

・原因:体の構造や年齢による弱り

・きっかけ:腹圧がかかったこと
腹圧は、 すでに弱くなっていた場所を表に出す「引き金」 にすぎません。

「腹圧をかけたから悪くなった」
のではなく、
「もともと弱くなっていたところに、たまたま力がかかった」
と考えると理解しやすいでしょう。

鼠径ヘルニアは、生活改善で治る病気ではありません

原因が体の構造にある以上、

・筋トレをする
・体重を減らす
・生活習慣を見直す

といったことで、
飛び出した部分が自然に元通りになることはありません。

症状が軽いうちは、

・押すと戻る
・痛みが少ない

と感じることもありますが、
時間とともに少しずつ進行していくのが一般的です。

原因を知ったうえで、大切なこと

ここまで読んでいただいた方に、
一番お伝えしたいのは次の点です。

・鼠径ヘルニア(脱腸)は「誰にでも起こりうる病気」
・自分を責める必要はない
・早めに正しく知ることが大切

原因を正しく理解することで、

・不必要な不安
・無理な自己判断
・先送りによる後悔

を減らすことができます。

もし、
違和感やふくらみに気づいている場合は、
一度、鼠径ヘルニア(脱腸)を専門に診ている当院にご相談ください。

まとめ|鼠径ヘルニアの原因を正しく知る

・原因は生活習慣ではなく、体の構造と年齢
・腹圧は原因ではなく、きっかけ
・自然に治る病気ではない
・早めに知り、正しく判断することが大切

この記事が、
「原因がわからず不安だった方」の
整理のきっかけになれば幸いです。

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専門の外科医が丁寧に対応いたします。

※この記事は「鼠径ヘルニア 原因」のキーワードでの検索ニーズに応えるため、医師監修のもと作成しています。

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この記事を監修した人


日本外科学会専門医/日本外科学会指導医/日本消化器外科学会認定医/日本ヘルニア学会鼠径部ヘルニア習得医
年間1000人以上の鼠径ヘルニア手術を担当および監修。安全で体へのダメージや再発が非常に少ない術式〈単孔式腹腔鏡下鼠径(そけい)ヘルニア根治術(SILS-TEP法)〉を行う日本有数のドクター。
外科医向けの鼠径ヘルニア手術の教科書を多数執筆する他、主な著書に『1日で治せる 鼠径ヘルニア読本』 合同出版/2024年2月刊/『ヘルニアの外科』(共著) 南江堂/2024年10月刊などがある。

Gi外科クリニック理事長・医師 池田 義博

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鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。

鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。

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