鼠径ヘルニアと夜勤:仕事中に気をつけるべきポイント
こんにちは!
鼠径(そけい)ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」です。
当院では日々、鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術を行っています。
男性の3人に1人は一生涯で一度は鼠径ヘルニア(脱腸)を発症する可能性があるとの研究報告もあり、私たちにとって身近な病気といえるでしょう。
今回は、「鼠径ヘルニアと夜勤:仕事中に気をつけるべきポイント」についてご紹介します。
夜勤は、昼間の仕事と異なるリズムで体に負担がかかりやすい勤務形態です。
特に鼠径ヘルニアを持っている方やそのリスクがある方にとって、夜勤での仕事は症状を悪化させる可能性があります。
鼠径ヘルニアは、腹部の筋膜が弱くなり、内臓が足の付け根(鼠径部)から飛び出してしまう状態のことを言います。
重い物を持ち上げたり、長時間立ちっぱなしでいることで、症状が進行することがあります。
今回は、夜勤をする方が鼠径ヘルニアを悪化させないための対策について紹介します。
鼠径ヘルニアとは?
鼠径ヘルニアは、腹部の筋肉が弱くなり、腸などの内臓が鼠径部(足の付け根)に飛び出す病気です。
主に男性に多く見られ、鼠径部にふくらみができるのが特徴です。
このふくらみは、立っている時や重いものを持った時に目立ちやすくなります。
鼠径ヘルニアは自然に治ることがなく、放置すると症状が悪化することがあるため、早期の治療が大切です。
夜勤と鼠径ヘルニアの関係
夜勤では、体のリズムが崩れやすく、日中の仕事とは異なる負担がかかります。
特に次のような状況が鼠径ヘルニアに影響を与えることがあります。
- 長時間の立ち仕事: 看護師や工場勤務の方など、夜勤中に長時間立ちっぱなしになることが多い職場では、鼠径部に負担がかかりやすくなります。長時間の立ち仕事は、腹部への圧力を増加させ、鼠径ヘルニアの症状を悪化させることがあります。
- 重い荷物の持ち運び: 夜間の配送業務や施設内での作業など、重い荷物を持ち運ぶ機会が多い仕事では、腹圧が上がることで鼠径ヘルニアが悪化しやすくなります。特に急な動作や無理な姿勢で物を持ち上げると、鼠径部に大きな負担がかかります。
- 体のリズムの乱れ: 夜勤では昼夜逆転の生活になるため、体のリズムが崩れやすく、筋肉や体力が衰えやすくなります。これにより、鼠径部の筋肉が弱まり、ヘルニアの症状が進行するリスクがあります。
夜勤中に鼠径ヘルニアを悪化させないための対策
- 正しい姿勢で仕事をする: 重い荷物を持ち上げる際には、腰を曲げて持ち上げず、膝を使って体を支えるようにしましょう。これにより、腹部への負担を軽減することができます。また、長時間の立ち仕事をする場合でも、姿勢に注意し、背筋を伸ばすように心がけると、体の負担が軽減されます。
- こまめに休憩を取る: 夜勤中の仕事では、定期的に休憩を取り、体をリラックスさせることが重要です。特に長時間立ちっぱなしの作業や重労働を行う場合は、1時間に1回ほど休憩を取り、軽く体を動かすことで血流を良くし、鼠径部の負担を減らすことができます。
- 適度な運動を心がける: 日常的に筋力を維持することは、鼠径ヘルニアの予防や改善に役立ちます。特に腹筋を鍛える運動を取り入れることで、鼠径部の筋肉が強化され、症状が進行しにくくなります。ただし、無理な運動は避け、適度な強度のエクササイズを心がけましょう。
鼠径ヘルニアの治療について
鼠径ヘルニアは、自然に治ることがないため、基本的には手術で治療します。
症状が進行する前に医師に相談し、早期の治療を受けることが大切です。
痛みや違和感が強くなる場合は、無理をせずに仕事を休むなど、体のサインに耳を傾けることが重要です。
まとめ
夜勤をしていると、体に負担がかかりやすく、鼠径ヘルニアの症状が悪化するリスクがあります。
正しい姿勢での作業、定期的な休憩、サポーターの使用などの対策を取り入れて、体を守りながら安心して夜勤を続けましょう。
もし鼠径部にふくらみや違和感を感じた場合は、早めに医師に相談して、適切な対処を行うことをおすすめします。
この記事では、「鼠径ヘルニアと夜勤:仕事中に気をつけるべきポイント」についてご紹介しました。
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鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。
鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。
鼠径ヘルニアの症状がある方はお気軽に当院を受診ください。
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また受診はためらうけど症状が気になる方のための無料相談窓口も設けています。
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カテゴリ:鼠径ヘルニア