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鼠径ヘルニア

登山が好きな方のための鼠径ヘルニア対策と注意点


こんにちは!
鼠径(そけい)ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」です。

当院では日々、鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術を行っています。
男性の3人に1人は一生涯で一度は鼠径ヘルニア(脱腸)を発症する可能性があるとの研究報告もあり、私たちにとって身近な病気といえるでしょう。

今回は、「登山が好きな方のための鼠径ヘルニア対策と注意点」についてご紹介します。

鼠径ヘルニアは、腹部の筋膜が弱くなることで内臓が足の付け根(鼠径部)から飛び出す病気です。
特に男性に多く見られ、重い物を持ち上げたり、腹圧がかかる動作が原因で発症しやすくなります。
登山は健康に良いアクティビティですが、長時間の歩行や急な動きが腹部に負担をかけるため、鼠径ヘルニアを持っている方にとっては注意が必要です。
今回は、鼠径ヘルニアを持つ方が登山を安全に楽しむためのポイントを解説します。

鼠径ヘルニアとは?


鼠径ヘルニアは、腹部の筋肉や筋膜が弱くなり、内臓が鼠径部(足の付け根)から飛び出してしまう病気です。
主な症状は、鼠径部にふくらみができ、歩いたり重い物を持ったりすると痛みが生じることです。
ヘルニアは自然に治ることがなく、通常は手術によって治療されます。

登山が鼠径ヘルニアに与える影響

登山は有酸素運動として心肺機能を高める良い運動ですが、登山道の傾斜や長時間の歩行は、腹部への負担を増やす可能性があります。
特に以下のポイントが鼠径ヘルニアに悪影響を与えることがあります。

  • 長時間の歩行: 登山は長時間歩き続けることが多いため、腹圧がかかりやすくなります。これは鼠径ヘルニアの症状を悪化させる原因になる可能性があります。
  • 重い荷物の持ち運び: 登山中に重いリュックサックを背負うことは、腹圧を高め、鼠径ヘルニアを持つ人にとってリスクとなります。特に登り坂では、体に大きな負担がかかりやすいため注意が必要です。
  • 急な動きや段差: 山道では、急な段差や不安定な地面が多く、これらを乗り越える際に腹圧が上がり、鼠径部に余分な負担がかかることがあります。

鼠径ヘルニアを持つ登山愛好者が気をつけるべきポイント

  • 軽い荷物で登山を行う: 重い荷物を背負うと、腹圧が増してヘルニアの症状を悪化させるリスクがあります。できる限り荷物を軽量化し、水分や食料など必要最低限の物を持参するようにしましょう。また、登山の際には、自分の体力や症状に合ったコースを選ぶことが大切です。
  • 適度な休憩を取る: 長時間歩き続けると、腹圧が高まり筋肉も疲れてしまいます。30分〜1時間ごとに適度な休憩を取ることで、体の負担を減らし、症状が悪化するのを防ぐことができます。特に急な斜面を登った後には、しっかりと呼吸を整え、リラックスしましょう。
  • 正しい歩き方を心がける: 登山中は、体に余計な負担をかけないよう、正しい姿勢で歩くことが大切です。背筋を伸ばし、足をしっかりと踏みしめて歩くことで、腹圧を抑え、鼠径部への負担を減らすことができます。
  • 体調に応じた行動: 鼠径ヘルニアを持つ場合、無理をしないことが何よりも大切です。登山中に体調が悪くなったり、鼠径部に痛みを感じたりした場合は、すぐに休むか、引き返すことを検討しましょう。症状が悪化すると、緊急手術が必要になることもあるため、体のサインに敏感になりましょう。

まとめ

登山は心身の健康に良い活動ですが、鼠径ヘルニアを持つ方にとっては、いくつかのリスクがあります。
重い荷物を避け、適度に休憩を取り、正しい姿勢で歩くことが大切です。
鼠径ヘルニアがある場合は、無理をせず、自分の体調に合わせた行動を心がけましょう。

この記事では、「登山が好きな方のための鼠径ヘルニア対策と注意点」についてご紹介しました。

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鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。

鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。

鼠径ヘルニアの症状がある方はお気軽に当院を受診ください。

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