秋の芋掘りや栗拾い時に鼠径ヘルニアを防ぐ方法
こんにちは!
鼠径(そけい)ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」です。
当院では日々、鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術を行っています。
男性の3人に1人は一生涯で一度は鼠径ヘルニア(脱腸)を発症する可能性があるとの研究報告もあり、私たちにとって身近な病気といえるでしょう。
今回は、「秋の芋掘りや栗拾い時に鼠径ヘルニアを防ぐ方法」についてご紹介します。
秋になると、芋掘りや栗拾いといった楽しいイベントが盛り上がります。
家族や友人と一緒に自然の中で楽しむ活動は、心にも体にも良いものですが、鼠径ヘルニアを持っている方や、そのリスクがある方は、これらの活動で注意が必要です。
今回は、鼠径ヘルニアと秋の収穫活動である芋掘りや栗拾いを楽しむためのポイントについてお話しします。
鼠径ヘルニアとは?
鼠径ヘルニアは、腹部の筋肉や筋膜が弱くなることで、内臓が足の付け根(鼠径部)から飛び出す病気です。
男性に多く見られる病気で、腹圧がかかる動作(重い物を持ち上げる、咳をする)などが原因で症状が悪化します。
鼠径部にふくらみが現れ、痛みや不快感を感じることがあります。鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、症状が進行する前に適切な治療が必要です。
芋掘りや栗拾いが鼠径ヘルニアに与える影響
秋の芋掘りや栗拾いは、自然の中でリラックスしながら楽しむことができますが、長時間かがんだ姿勢を続けたり、重い収穫物を持ち上げたりすることが多いので、鼠径部に負担をかける可能性があります。
特に、重い袋やコンテナに芋や栗を詰めて運ぶ際には、腹圧が急に上がることがあり、鼠径ヘルニアの症状が悪化する危険性があります。
鼠径ヘルニアを悪化させないための対策
- 正しい姿勢で作業する: 芋掘りや栗拾いの際には、長時間かがむ姿勢を避け、背中をまっすぐに保ちながら膝を曲げて作業を行うことが大切です。特に重いものを持ち上げる際には、膝を使って持ち上げるように心がけると、鼠径部への負担が軽減されます。
- 軽い荷物を心がける: 芋や栗は重量があるため、収穫したものを運ぶ際には、小分けにして軽い荷物にすることが重要です。重い袋を持ち運ぶと腹圧が高まり、鼠径ヘルニアを悪化させるリスクがあります。複数回に分けて運ぶなど、体に無理をかけない工夫をしましょう。
- こまめに休憩を取る: 長時間続けて作業を行うと、鼠径部に負担がかかります。一定時間ごとに休憩を取り、体をリラックスさせることが大切です。また、作業中に違和感や痛みを感じた場合は、すぐに休んで体を休めるようにしましょう。
- 体力に合わせて活動する: 鼠径ヘルニアがある場合、無理をせず自分の体力に合わせて活動を行うことが重要です。長時間の作業を避け、家族や友人に協力をお願いすることで、体への負担を軽減し、楽しい時間を過ごすことができます。
鼠径ヘルニアの治療と予防
鼠径ヘルニアは、放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
軽度のうちに医師に相談し、早期に手術を受けることが大切です。
また、普段から腹筋を鍛え、適切な姿勢を心がけることで、鼠径ヘルニアの予防にもつながります。
まとめ
秋の収穫シーズンは、芋掘りや栗拾いなどの自然を楽しむ機会が豊富ですが、鼠径ヘルニアを持つ方は体への負担に気をつけながら活動を行うことが大切です。
適切な対策を取ることで、秋のイベントを安心して楽しむことができます。
この記事では、「秋の芋掘りや栗拾い時に鼠径ヘルニアを防ぐ方法」についてご紹介しました。
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鼠径ヘルニア専門クリニック「Gi外科クリニック」では、岡山院(岡山市)、京都院(京都市四条烏丸)、阪神院(西宮市西宮北口)で中四国、関西を中心に鼠径ヘルニアの患者さんを治療しています。
鼠径ヘルニアという病気は、放置しておくと時に命に危険が及ぶ「嵌頓(かんとん)」を起こす可能性があります。
そのため、鼠径ヘルニアの症状がある場合は痛みの有無に関わらず、早期治療をおすすめします。
鼠径ヘルニアの症状がある方はお気軽に当院を受診ください。
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また受診はためらうけど症状が気になる方のための無料相談窓口も設けています。
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カテゴリ:鼠経ヘルニア予防