日帰り手術について日帰り手術のメリット

近年、手術や麻酔方法、医薬・医療機器の目覚ましい進歩により、当日に来院し、手術を受け、その日に帰宅できる文字通り「日帰り」の手術が可能になってきました。
もちろん、すべての患者さんが日帰り手術の対象になるとは限りませんが、アメリカではすべての手術の約7割が日帰りで行われています。

この日帰り手術の特徴やメリットについてご紹介します。

鼠径（そけい）ヘルニアを日帰り手術で治療することのメリット

日常生活のリズムの中で手術を受けられます

鼠径ヘルニアの日帰り手術は、手術日が決められているので入院待ちがなく、日常生活の計画が立てやすくなります。拘束時間を大幅に短縮できます。

入院のわずらわしさがありません

入院に備えて様々な段取りをする、 必要物品を準備するなどのわずらわしさがありません。日帰り手術の場合、付き添い、洗濯物といったご家族の負担も最小限で済みます。

医療費の負担が少なくて済みます

入院して手術した場合の医療費の多くを占める入院費が必要ありません。そのため約2～5割医療費の削減が可能です。

精神的負担が少なくなります

入院に際し必要であった仕事や家事の段取りを整える、子供の世話を誰かに頼む等の煩わしさがありません。また家族と離れる期間がありませんので、精神的な負担が少なくてすみます。

鼠径（そけい）ヘルニアの日帰り手術での治療が推奨される方

下記にまとめる方についてはメリットが大きいと想定され、鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療することを推奨します。

鼠径ヘルニアの日帰り手術の対象になりにくい方

一方で鼠径ヘルニアの日帰り手術が向かない方もおられます。そのような方についてもご紹介します。

なお、手術はもちろん安全第一ですので、必ずしも患者さん全員が日帰り手術の対象になるとは限りません。患者さんの状態によっては短期入院手術となる場合もございますのでご了承下さい。
その場合は当院が責任を持って近くの関連病院をご紹介させていただきます。