症例紹介

鼠径ヘルニア症例紹介|70代男性 左鼠径ヘルニア|2021年9月

このページでは、Gi外科クリニックで行った鼠径ヘルニアの手術(治療)の症例をご紹介します。

今回は2021年9月に左鼠径ヘルニアを発症する70代男性に対して行った「単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(SILS-TEP法)の症例」を取り上げます。

治療背景

年齢:70代
性別:男性

診断:左鼠径ヘルニア 
脱出のサイズ:ピン球大
ヘルニア分類:M1+閉鎖孔ヘルニア

手術内容(治療内容)

手術日:2021年9月
病悩期間:6カ月以内
初診日から手術日までの期間:1週間
手術術式:単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(SILS-TEP法)

手術記録(概要):
臍に2cmの皮切を加えグローブ法でope開始。白線直下に5ml、臍からレチウス腔へのルート上に30ml、下腹壁動静脈外側頭側に20ml、下腹壁動静脈外側iliopubic背側に50ml、それぞれ膨潤麻酔施行。

把持鉗子、剥離鉗子、ソノサージにて鈍的に脂肪組織を剥離しながら下腹壁動静脈、腹膜縁、精索を同定した。腹膜縁はHesselbach三角の方向で横筋筋膜と癒着していた。腹膜縁を牽引すると容易に横筋筋膜から外れ、Hesselbach三角にヘルニア門を認めた。ここでヘルニア分類M1と診断した。

その他のヘルニアの合併がない事を確認しながらソケイ床の剥離を外側に進め、腹壁を圧迫し上前腸骨棘のレベルまで十分剥離できていることを確認し剥離操作は終了した。閉鎖孔ヘルニアを認め、完全剥離実施した。

ヘルニア門から横筋筋膜を牽引脱転し、Cooper靭帯ににて固定した。Bard 3D Mesh(Lサイズ)を挿入し、鉗子にてソケイ床に置き、腹横筋腱膜弓上方、内ソケイ輪、腹横筋、内ソケイ輪外側、iliopubic tract、Cooper靭帯、腹直筋を十分覆っている事を確認。タッキングは施行せず。

止血確認後、局麻剤を腹膜前腔に注入した後、メッシュが反転しないよう注意しながら脱気した。閉創部周囲に局麻施行、術後疼痛に備えope終了した。

手術時間:63分
麻酔時間:85分
皮膚切開:2cm

参考:Gi外科クリニックが採用する「SILS-TEP法」とは

SILS-TEP法は、英語の「single incision laparoscopic surgery – Totally extraperitoneal approach」の略です。日本語では、単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術を意味します。

全身麻酔下でおへそに約2.5cmの創を開けて、創から腹腔鏡と2本の鉗子を挿入します。腹腔鏡が映し出す映像をモニター越しに見ながら手術を行い、体外からの操作で筋肉と腹膜の間を剥離して、ヘルニアの出口にメッシュを置き、修復する術式です。

※本症例紹介は、医療広告ガイドラインの広告可能事項の限定解除の具体的要件を満たすことにもとづき掲載しています。

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