専門医が答える鼠径(そけい)ヘルニアQ&A

実家の父が下半身周り(下腹部〜男性器)の病気ではないかと疑っています。

父は70代前半ですが、恐らく陰嚢(いんのう)がズボンの上から腫れて大きく垂れ下がってるように見えます。
本人も気になるのか、時々ズボンの中に手を入れて触っている時があり、患部を押しているのかグニュグニュという音がします。見ている限り痛がってる様子はありません。
母も気にしており、泌尿器科に行くように言っているようですが、嫌がって行きません。

ネットで調べてみて、陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)か鼠径ヘルニアかな?と思うのですが、本人が病院に行かないので、どうすることもできません。
何かご存知の方はおられませんか?

鼠径ヘルニアは鼠径部(太ももの付け根)から内臓(多くは小腸)が飛び出す病気です。最初は親指程度の膨らみでも、放置すれば段々大きくなります。男性では陰嚢の中に落ち込んでいくこともあり、こうなると陰嚢が大きくなり、左右差が出てきます。

お父様が患部を押すことでグニュグニュ音がするというのは、飛び出してきている中身が腸である可能性が高い所見です。

鼠径ヘルニアは良性疾患ですが、嵌頓(かんとん)と言って飛び出した腸が戻らなくなると、腸への血流が途絶え、飛び出した腸が壊死(腐る)し、大変な状態になることもあります。

嵌頓

手術でしか根治できない病気ですが、嵌頓に至る前であれば日帰り手術も可能な病気です。
是非早めにお近くの外科を受診してください。

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