専門医が答える鼠径(そけい)ヘルニアQ&A

来年、鼠径ヘルニア(脱腸)の手術を考えています。
現在、建設業で重量物を扱う仕事をしていますが、どのくらい休業しないといけませんか?

脱腸の手術は、術式では鼠径部切開手術と腹腔鏡下(ふくくうきょうか)手術に大きく分けられます。
また、医療機関では入院が必要な施設と当院のように日帰り手術を専門とした施設に分けられます。

質問者様の予定されている術式、手術を受ける医療機関の方針によって前提が変わってしまいますが、当院に当てはめてご説明します。

当院は申し上げました通り、日帰り手術の専門クリニックです。術式は腹腔鏡を用いた手術で、お臍(へそ)のみを切開し、全ての手術操作をお腹に入らず行います(単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(SILS-TEP法))。その為、身体へのダメージが最小限となり、日帰り手術が可能です。

単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(SILS-TEP法)
単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(SILS-TEP法)

当院では、術後職場復帰の期間を明確には設けていません。
理由は、患者さんごとに仕事のハードさも違いますし、痛みへの感受性も差があるからです。

ただ目安として、
①ご自身が痛みを気にしなくていい程度の作業から始めましょう。
②強い痛みが出れば、それ以上の負荷はかけないように。
③術前を100とすれば、術翌日から100で仕事をしようとは思わないように。
④日々良くなっていきますので、焦らずペースを上げていきましょう。
とお伝えしています。

当院では、手術を受けて頂いた患者さん全員にアンケートをお願いし、術後の痛みや社会復帰までの期間等も、生のデータとして院内に掲示しています。
術前の患者さんには、是非先輩患者さんの生の声や、データをご覧になり、ご自身なりの術後イメージを持っていただけるよう努めています。

ちなみに、当院の力仕事(農業、土木建築業等)の患者さんの職場復帰時期は、3日目が最多(39.4%)、次いで4日目(37.7%)でした。

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