専門医が答える鼠径(そけい)ヘルニアQ&A

【陰嚢のヘルニア】
40代男性です。最近、脱腸になり、睾丸(こうがん)の片側が大きく膨らんでいます。
病院で診てもらったのですが、今すぐに手術をしなければいけない状態ではないみたいです。
しかし、睾丸が大きく膨らむことにより、何か悪影響はないのか気になっています。
医師の方か詳しい方がいらしたら教えてください。

”脱腸”とは正式名称”鼠径(そけい)ヘルニア”という病気です。

鼠径ヘルニアは鼠径部(太ももの付け根)から内臓(多くは小腸)が飛び出す病気です。最初は親指程度の膨らみでも、放置すれば段々大きくなります。男性では陰嚢(いんのう)の中に落ち込んでいくこともあり、こうなると陰嚢が大きくなり、左右差が出てきます。

鼠径ヘルニアは良性疾患ですが、嵌頓(かんとん)と言って飛び出した腸が戻らなくなると、腸への血流が途絶え、飛び出した腸が壊死(腐る)し、大変な状態になることもあります。この嵌頓がいつ起こるかは、誰も分かりません。つまり、今すぐ手術しなくても良いと言える理由は全くありません。

嵌頓

手術でしか根治できない病気ですが、嵌頓に至る前であれば日帰り手術も可能な病気です。早目の治療をお勧めします。

また、陰嚢が大きくなっているため、睾丸への影響はないのか?というご心配に関してお答えします。

結論から言うと、睾丸への影響は気にするほどの事はありません。陰嚢は非常に伸縮性のある部分です。
陰嚢内の睾丸が圧迫されて悪影響を及ぼされるには、陰嚢が成人の頭ほど大きくなるまで、鼠径ヘルニアを放置した場合程度に考えて頂ければと思います。

嵌頓の可能性を考えると、それまでに手術を受けられる方が良いと考えます。

<関連ページ>

※クリック・タップすると詳細ページへ移動します。

PAGE TOP