鼠径ヘルニアになりやすい人

男性に鼠径(そけい)ヘルニアが多い理由を解説!

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鼠径 太郎
池田先生、鼠径ヘルニアは男性の3人に1人は一生涯で一度は発症する可能性があると言っていましたね。 
そうです。
鼠径ヘルニアの男女別発症比率は男女比8:1と男性に多い病気です。
池田先生
鼠径 太郎
でも、なぜ鼠径ヘルニアは男性に多いのですか?
それは男性と女性の鼠径部の構造の違いがあるからです。
池田先生

鼠径部を通る鼠径管

鼠径部とは足の付け根のややくぼんだ線より上にある三角状の部分をいいます(お腹でいえば、下腹部にあたります)。

鼠径部は股間を形成する主要部分の1つです。

鼠径部の位置①
鼠径部の位置①
 鼠径部の位置②
鼠径部の位置②

鼠径部の中には鼠径靭帯(そけいじんたい)があります。鼠径靭帯の内側寄りでは、鼠径管(そけいかん)が通ります。

この鼠径管が男性と女性の鼠径ヘルニアの発症率の違いを生み出しています。

男性の鼠径管は太い

以前の記事で鼠径部の由来は、男性が産まれる直前に精巣(睾丸)が腹部から陰嚢(男性の睾丸が入ったふくろ)へと移動する動きを鼠(ねずみ)になぞったことからきていると話しました。

この精巣の移動経路が鼠径管です。つまり男性の鼠径管は精巣が通過できるほどの太さがないといけないわけです。

この鼠径管が太いと、鼠径管を通じて腹膜(内臓をつつむ袋)が押し出されやすくなります。
押し出された腹膜の中を腸が出入りすることが鼠径ヘルニアです。

そのため、男性は女性にくらべて鼠径ヘルニアになりやすいわけです。

<参考>産まれた後の鼠径部と鼠径管

このように産まれる前は男性は精巣が鼠径部を移動することができました。
ただ産まれた後の鼠径部は、鼠径管を通すのみで筋肉などで閉鎖されます。この鼠径部の鼠径管には男性の場合は精索(せいさく)、女性の場合には子宮円索(しきゅうえんさく)が通っています。

専門的な話になりますが、男性の鼠径管内を通る精索とは精管、約4mmの血管、神経、リンパ管などをおおう3層構造の管をさします。
また女性の鼠径管内を通る子宮円索とは子宮円靭帯とも呼ばれ、子宮と大陰唇(だいいんしん)の結合組織にいたる靭帯のことをいいます。
産まれた後も3層構造の管を通す必要があることも男性の鼠径管が太く、鼠径ヘルニアになりやすい理由の一つなんです!
池田先生

鼠径ヘルニアが男性に多いのは、男性の鼠径管が太いから

鼠径 太郎
鼠径ヘルニアが男性に多いのは、女性よりも男性の鼠径管が太いからなんですね。
そうです。男性は鼠径管が太いことから、鼠径管を通って腸がはみ出す、いわゆる脱腸しやすいんです。
池田先生


以上、“男性に鼠径(そけい)ヘルニアが多い理由を解説!”でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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