鼠径ヘルニアになりやすい人

鼠径(そけい)ヘルニアになりやすい人。男性の3人に1人がかかる『鼠径ヘルニア』

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池田先生
初回の今回は鼠径(そけい)ヘルニアになりやすい患者さんについて取り上げます!

足の付け根の違和感は鼠径(そけい)ヘルニアの疑いあり

鼠径 太郎
先生、こんにちは。
どうしました?鼠径さん。元気がないですね。
池田先生
鼠径 太郎
実は最近、足の付け根のあたりに違和感があって。
気になってしょうがなくて…
どのような違和感ですか?
池田先生
鼠径 太郎
立った時やお腹に力を入れた際にしこりを感じるんです。しばらく経つとその違和感はなくなるのですが。気になっています。
それは鼠径ヘルニアかもしれませんね!
池田先生
鼠径 太郎
ええ!鼠径ヘルニア!?

<鼠径(そけい)ヘルニアの症状>

鼠径へルニアでは、鼠径部(足の付け根)の膨らみが認められます。

鼠径ヘルニアの初期症状、足の付け根(鼠径部)の膨らみ
鼠径ヘルニアの初期症状、足の付け根(鼠径部)の膨らみ

鼠径ヘルニアの初期症状は、鼠径部に出るポコッとした膨らみ。初期症状としては、この膨らみにより違和感を感じる患者さんが多いです。膨らみは立ち上がったり、何かを持ち上げたりしたときなどでお腹に力が加わったときに出やすい傾向にあります。ただし、手で押したり、姿勢を横にしたりすると、膨らみは引っ込んでしまうことが多く、不安を感じながらも、放置している患者さんが少なくありません。
姿勢などにより症状が変化する点は鼠径ヘルニアの症状の特徴の一つと言えます。

膨らみの大きさは人それぞれで、ピンポン球や鶏卵くらいに感じることもあります。

その後、症状が進行すると鼠径部の違和感や不快感が強くなり、場合によっては痛みを生じることがあります。この状態をさらに放置すると、膨らみを手で押しても引っ込まず常態的に違和感を覚えるようになります。また痛みも強くなり、日常生活に支障をきたすようになります。

さらに病態が進行すると、嵌頓(かんとん)の危険性が高まります。嵌頓とは鼠径部に飛び出た腸が筋肉でしめつけられ戻らなくなった状態を指します。腸閉塞や腹膜炎などを起こしやすく、非常に危険な状態です。
ここまでくると緊急手術が必要になり、対応が遅れると命に危険が及びます。

男性の3人に1人がかかる『鼠径(そけい)ヘルニア』

鼠径 太郎
でも先生。鼠径ヘルニアってそもそも何の病気ですか?初めて聞くのですが。
鼠径ヘルニアとは一般的に『脱腸』と言われる病気です。脱腸と言われると聞いたことはありませんか!?
池田先生
鼠径 太郎
はい。脱腸なら聞いたことがあります。名前の通り腸が飛び出す病気ですよね。
そうです。その『脱腸』のことを医学的疾患名では「鼠径(そけい)ヘルニア」と言うんです。
池田先生
鼠径 太郎
でも先生。脱腸は子供がなる病気という印象があるのですが。
いえいえ。実は鼠径ヘルニア(脱腸)の65%は50歳以上の方ですよ。
池田先生
鼠径 太郎
そうなんですか。知りませんでした。
でも私は日々、健康管理や食生活にも気を付けて暮らしてきました。なんで鼠径ヘルニアの病気にかかるのでしょうか…。
まだ鼠径ヘルニアの疑いありの状態ですので、あまり気を落とさないでください。それに鼠径ヘルニアは男性の3人に1人が一生涯で一度はかかる病気なんですよ。
池田先生

<50歳以上の男性がなりやすい『鼠径(そけい)ヘルニア』>

一般的に鼠径ヘルニアいわゆる脱腸というと、子供がなる病気の印象を受けるかもしれません。

しかし、鼠径ヘルニアの患者さんの65%は50歳以上の方です。 鼠径ヘルニアの発症数は、30歳ぐらいから加齢とともに増加し、50代から急激に増え始め、60代、70代が発症のピークとなっています。

また鼠径ヘルニアの男女別発症比率は男女比8:1と言われています。

つまり鼠径ヘルニアは50歳以上の男性に多い病気です。
鼠径ヘルニアの男性の生涯リスクは約30%といわれており、男性の3人に1人は一生涯で一度は発症する可能性があります。

認知度が低く未治療患者さんが多い「鼠径(そけい)ヘルニア」

鼠径 太郎
男性の3人に1人がかかる!?そんなに多くの人がかかる病気なんですか!!
鼠径さんが知らないのも無理はありません。
鼠径ヘルニアは年間40万人~50万人の人が発症するのに、実際に治療されるのは16万人程度の患者さんと言われていますので。
池田先生

<未治療患者さんが多い鼠径(そけい)ヘルニア>

国内では年間約40~50万人が発症すると報告されており、多くの方が発症する鼠径ヘルニアですが、国内の成人鼠径ヘルニアの年間治療件数は約16万件とされています。つまり、鼠径ヘルニアを発症された患者さんの32%しか治療を行っておらず、残りの68%の患者さんは治療を行っていないと考えられます。

未治療の鼠径ヘルニアの患者さんが多い原因としては、「病気自体を知られていない」、「仕事等で多忙のため症状があっても我慢している」、「鼠径ヘルニアに対して恥ずかしい病気のイメージがある」などが考えられます。

鼠径(そけい)ヘルニアを正しく理解しよう!

鼠径 太郎
そうだったんですね。未治療の患者さんが多い中で、病気に気づけたのは良かったのかもしれないです。
そうですね。鼠径ヘルニアは良性疾患と言われていますが、放っておくと大変危険な病気でもありますので!
池田先生
鼠径 太郎
そうなんですか!?それは気になる。
また、鼠径ヘルニアの病気自体も気になるし、治療はどうするんですか!?
鼠径ヘルニアで知りたいことたくさん出てきました。先生教えて下さい!
分かりました。でも鼠径さん、焦らずいきましょう。
お伝えしないといけないことがたくさんありますので、次回以降、鼠径ヘルニアについてじっくり解説していきます!
池田先生

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