鼠径(そけい)ヘルニアの初期症状について

Gi外科クリニック ブログ

こんにちは。
Gi外科クリニックです。

このブログでは、鼠径ヘルニアという病気をより多くの方に正しく理解してもらうため、各回テーマを設けて解説していきます。

今回は「鼠径(そけい)ヘルニアの初期症状」について特集します。

鼠径ヘルニアの病気のサイン(初期症状)、早期受診のためのチェックシートなどをご紹介します。

ぜひ、ご参考ください。


鼠径(そけい)ヘルニアの初期症状は「太ももの付け根の膨らみ」

鼠径ヘルニアの初期症状は、鼠径部に出るポコッとした膨らみ。立ち上がったときや、重たいものを持ち上げたときに太ももの付け根からピンポン球のような小さくて柔らかいものが出ることがあります。

位置としては、太ももの内側の部分が膨らみます。
膨らんだ部分の中身は、大部分が腸です。

鼠径ヘルニアイラスト

初期症状としては、この膨らみにより違和感を感じる患者さんが多いです。ただし、この初期症状の段階では痛みを伴わないことも少なくありません。

この膨らみですが、はじめのうちは横になって手で押すと正常な状態に戻ることが多く、そのため不安を感じながらも放置している患者さんが少なくありません。姿勢などにより症状が変化する点は、そけいヘルニアの症状の特徴の一つと言えます。

膨らみの大きさは人それぞれで、ピンポン球や鶏卵くらいに感じることもあります。


放置すると危険な太ももの膨らみ

そけいヘルニアの初期症状である太ももの膨らみですが、そのまま放置すると、手で押しても引っ込まなくなり、やがて痛みを伴うようになります。

さらに病態が進行すると、鼠径部に飛び出た腸が筋肉でしめつけられ戻らなくなる状態である「嵌頓(かんとん)」の発症の危険性が高まります。この嵌頓は、腸閉塞や腹膜炎などを起こしやすく、非常に危険な状態です。
ここまでくると緊急手術が必要になり、対応が遅れると命に危険が及びます。

嵌頓状態


鼠径ヘルニアは早期受診・早期治療が重要

このような危険な状態である「嵌頓」にならないためにも、早期の段階で鼠径ヘルニアの病気に気づき、受診・治療を行うことが重要です。

Gi外科クリニックでは、鼠径ヘルニアの早期受診を促す目的で下記のチェックシートを作成しています。

<鼠径ヘルニア チェックシート>

☑ 足の付け根に柔らかい膨らみが出てくる(男性の場合は陰のうに症状が出る場合も)
☑ 手で押し込んだり、横になると消えてしまう
☑ なんとなく下腹部に違和感や不快感がある
☑ 下腹部にときどき刺し込むような痛みがある
☑ お腹が張っているような感じがする


➢プリントできる鼠径ヘルニアチェックシート


この症状がすべて鼠径ヘルニアとは断定できませんが、チェックが多く付けば付くほど、可能性は高くなります。

再度になりますが、鼠径ヘルニアは放置しておくと危険な病気です。
症状に思い当たる方は、早めに専門の医療機関の受診をおすすめします。



以上、この記事では「鼠径(そけい)ヘルニアと脱腸の関係性、病態」について特集しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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