鼠径(そけい)ヘルニアと脱腸|その病態について

Gi外科クリニック_ブログ

こんにちは。
Gi外科クリニックです。

このブログでは、そけいヘルニアという病気をより多くの方に正しく理解してもらうため、各回テーマを設けて解説していきます。

今回は「鼠径(そけい)ヘルニアと脱腸の関係性、病態」について特集します。

脱腸と鼠径ヘルニアの関係性について簡単に整理し、その後、鼠径ヘルニアの病態についてご紹介していきます。

ぜひ、ご参考ください。


鼠径ヘルニアは脱腸と呼ばれる病気

鼠径ヘルニアと言われると、一般の方にはなじみがないかもしれませんが、世間一般では「脱腸」と呼ばれる病気です。

昔から脱腸と呼ばれることが多かったため、脱腸という言葉が浸透していますが、医学的な病名は「鼠径ヘルニア」です。

太ももの付け根の鼠径部(そけいぶ)から腸が飛び出してくる病気のため、その状態を分かりやすく表現した「脱腸」が浸透したんですね。

なお、鼠径部とは左右の太ももの付け根にある溝の内側にある下腹部の三角形状の部分をさします。解剖学的には下腹部の中央部、恥骨部の左右の外側をいいます。

鼠径部の位置②


男性に鼠径(そけい)ヘルニアが多い理由

では、この鼠径部で起こる病気「鼠径ヘルニア」は、どのような状態になったことをいうのでしょうか?

鼠径部とは、先ほどご紹介した通り左右の太ももの付け根の部分を指します。

また「鼠径ヘルニア」の病名に含まれる「ヘルニア」とは、簡単に言うと「はみ出す」や「飛び出す」ことを意味します。

ヘルニアと聞くと、椎間板ヘルニアが有名ですが、この椎間板ヘルニアは背骨の骨と骨の間にある椎間板の一部が飛び出して神経に当たり、痛みやしびれなどが生じる病気です。


一方、「鼠径ヘルニア」とは太ももの付け根の部分の鼠経部に、本来はお腹のなかにあるべき腹膜や腸がはみ出てしまう状態をいいます。

具体的には鼠径部の内側の腹壁の弱い部分に強い内圧がかかったために、腸管などが鼠径管を抜けて皮下に脱出する状態をいいます。


では、なぜ 腸管などが鼠径管を抜けて皮下に脱出してしまうのか?

この主な原因としては、加齢によって内臓や組織を支えている腹壁(お腹の筋肉と筋肉の膜)が衰えることがあげられます。

この点については、別の記事で詳細を取り上げたいと思います。



以上、この記事では「鼠径(そけい)ヘルニアと脱腸の関係性、病態」について特集しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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